NHK

私の親はなぜかNHKに絶大な信頼を置いている。

 

大学生になって、当然のようにNHKの集金が訪ねてきた。友人からうすうす払わなくてもよいことを聞いていたので、払うつもりはなかったが、口実として、「親に確認してもいいですか?」と聞き、親に電話をかけてみると、「それははらわなきゃいけんよ~、兄ちゃんたちもはらっとるんよ。」と即答した。俺は混乱しながら、契約を交わしてしまった。

 

その後は、口座から引き落とされていたのだが、俺のバイト口座を登録していたので、すぐに底をつき、そのままにしていると、郵便で催促状が届くようになった。

 

無視するとどうなるのかを調べてみると、”資産の差し押さえ”と書かれていたので、口座をさっさとたためば何もできないだろうと数年無視し続けた。

 

院1年に上がって、テレビを見なくなったので、親は「NHK解約したら?」と提案してきた。時々、NHKの話題になり、払っていないことがばれたが、ごまかしていた。

解約手続きは親に任していると、未払い金を払ってから解約しろと言われたらしい。その件について、珍しく父が私に反省を促した。「未払い金についてどう思う?見なくなってから早くに対応すれば払わなくて済んだのに。今後は書類の管理をちゃんとすること。」という内容だった。「どう思う?」と聞かれ、私は「払わなくていいんじゃない?」と答えようとしていた。ようやくNHKに不信感を抱いてくれたのかと。

しかし、そうではなかった。払うことが当然と思っている親には、NHKは”ちゃんと対応すべきサービス提供者”という認識しかないのだ。非常に腹立しい。NHK

 

このことから、大学2年生あたりから、親がいうことはすべてにおいて正しいと思うことはやめた。

先日初めて選挙に行った。特に政治の状況は理解していなかったので、だれに投票するか決めかねていた。結局誰にも投票しないことにした。

若者に対しての政策は特に行っていないと感じているからだ。普段生活していて、政治家は若者を重視していると感じたことがない。投票率が少ないため、若者のための政策を行う必要がないからだと、オリラジ中田さんから学んだ。

政治家は国のためなどではなく、自分の利権の保持のためにしか動かない。選挙の時に口にした約束を守っている人を見たことがない。結局当選してしまえば、なんでもよいと考えているだろう。犯罪を犯さない限り解任されないのだから、テキトーに仕事をこなし、莫大な金を受け取り、呆けてきたらやめる。議員はお金持ちが多いので、お金持ちが不利に動くような政策は与野党関係なく、協力しつぶす。

裁判官はみな印をつけなかったが、のちに後悔した。NHKを合法にしたからだ。

義務だとかあいまいな基準を敷いているくせに、一度契約すると死ぬまで金を吸い尽くす企業のどこが合法なのだ。裁判官をどのように採用しているのかは知らないが、何事にも正しく判決を下せるものなど、いるわけがないのだ。

JOJO第5部でもアバッキオの過去話で警察官が犯罪者に金で買収されるシーンがあった。ニュースでもいくつか聞いたことがあるし、割とリアルなのではないかと感じた。

警察官も裁判官も国会議員も金のために生きているのだ。

一つに力が集まらないように分担しても、大勢で意見を出し合って国の進路を決めるとしても、結局強い権力・多額の金に負ける。

最近話題になっているブロックチェーンという技術はこのような社会を根底から覆しうるものだと感じた。どんな人間も、一度手に入れた地位・道具などは手放せない。自分では気づかないうちにそれをなんとか手放さずすむような選択をとる。

だれかに頼って楽をしようとするから、どこかにしわが寄り、ほころびから抜け道を探すものが現れる。みなが同じ立場で同じように監視しあうことで、平等を保つことができると思えた。国家にお金の価値を決めてもらわなくても、親が言っているから正しいと信じなくても、みんなで正しいもの・価値を認め合う社会を築くべきだ。