oh、モスキート

あふれた思いは言葉に変わる。

 

素敵な言葉から始まりました。どーも、こよりです。

上の言葉を聞いてあなたは、どんなシーンを思い浮かべたでしょう?

愛の告白?恩人への感謝?美しいですね~^^

 

しかし、僕がこれからつづる思いは憎悪と怒りです。

その矛先は、タイトル通り、蚊。

 

 

 

2022年10月28日。僕は優雅な夜のひと時を過ごしていました。

ジャズを流しながら読書しようとして、睡魔に襲われ1時間寝ました。

まぁこれも読書の一部ですよ。

 

起きてまた読み始めていると、かすかに「pu----n」という音が左耳をかすめた。

トランぺットの音かと思いこんで、読み進めていたが、目の前を黒い影が通り過ぎました。

 

「そんな馬鹿な」

思わず口から滑り落ちました。10月の下旬で夏の盛りはとうに過ぎ去り、長袖でも少し寒いときがあるくらいなのです。

そんな季節にやつらは繁殖しようとしているのかと、驚きとも絶望ともつかない感情が湧き出てきました。

 

その後はやつの影を追い、ままならない緊張の時間が流れました。

さも、命の取り合いかのように書いていますが、こちらは死ぬことはない圧倒的優勢。

しかし、そんな余裕はみじんも感じていません。やつらは素早いのです。

陰から陰へ、神出鬼没。目の前に姿を現したと気づいたときには、もう遅いのです。

 

 

僕の優雅な夜の時間は完璧に崩壊しました。読書の後の女の子との電話も、明日のバイトの準備も、まったくそれどころではありません。

睡眠時間=全くの無防備。つまり残り数時間で決着をつけなくては、明日の満身創痍が確定してしまうのです。とんでもない時間に攻め込まれてしまいました。

 

3回ほど戦闘を行い、1度が迅速な対応でフマキラーを噴射しましたが、死骸は発見できずに就寝しました。それで倒したと信じて・・。

 

 

次の日起床し、バイトに向かう電車の中で、右手の平 親指付け根と左手の上腕が腫れれているのに気づきました。ブヨに咬まれたのかと思うくらい充血しており、ジンジンと脈打っているのがわかりました。

 

やつは生きていたのです。そして、あろうことか人間の武器である手の平の血を吸っていたのです。

全く痛恨の極みでした。

 

 

「明日やろうは馬鹿野郎」そんな言葉が遠くで聞こえた気がした。